今回は、上野恩賜公園にある上野大仏をご紹介します。
『鎌倉の大仏は知っているあるけど、上野に大仏なんてあったっけ?』と思われる人も多いと思いますが、実は昔は大仏があったのです。 ただ、受難の歴史を経て、現在は、大きな大仏様が鎮座しているのではなく、大仏の顔のレリーフのみ祀られています。
また、これ以上落ちることがないということから、受験生の合格祈願に効くと、最近知名度が上がっていているので、ご紹介します。
スポンサードリンク上野大仏のご紹介
アクセス
上野大仏は、上野恩賜公園の桜並木がある『さくら通り』沿いにあって、上の案内図の赤で囲んである場所にあります。
入口
さくら通り沿いに、上野大仏という案内板がでています。といっても、見上げても大仏らしいものは、見当たりませんが・・・。
開門時間
入園時間は午前10時~午後4時となっており、入園料は無料です。
大仏のレリーフ
上野大仏と言う名前ですが、実際には、大仏自体はなく、大仏の顔だけが、レリーフになって、飾れています。
上野大仏の歴史
まず、江戸時代(1631年)に、土で釈迦如来像が造立されたとのことです。 1655~60年には銅仏に改められ、1698年には仏殿も建立されたとのことです。 ここから受難の時代が始まります。
1841年に火災に遭ったものの、1843年に、再度、大仏を新鋳し、仏殿も建てられたそうです。
しかし、せっかく、仏殿が造られたものの、明治8年(1875年)には、仏殿が撤去されていまいます。
更には、大正12年(1923年)、関東大震災で、仏像の顔が落ちてしまいます。 そして、第二次世界大戦の時には、軍の供出令によって、胴体を軍に供出し、顔だけとなっていまい、以降、顔は寛永寺に保管されていました。
関東大震災から50年後の1972年にパゴダが建設され、1977年に大仏様の顔がレリーフとして、現在の形で復活したとのことです。
そして、もうこれ以上、大仏の顔が落ちないことから、受験生の合格祈願に、ご利益があると言われています。
絵馬
境内には、合格祈願の絵馬がたくさん奉納されています。ただ、大仏の顔の絵馬って、ちょっとシュールですよね。
次のページでは、パゴダ薬師堂と御朱印をご紹介します。
Ken
男性 / 40代 / 東京都 / おでかけ達人:子供と一緒 (年中・年長)